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生命の火が、この日々を照らしている

第一の簒奪者の襲来を退け生命の火を守り、帰還した明桜と彩希。


 来る第二の簒奪者との戦いに向け、彼女たちは日々を過ごしてゆく。

 時は流れ、夏。長期休暇は若人の楽園。
 青い空に海花火。買い物訓練宿題合宿。一度きりの高1の夏。

 変わってしまった日常は、それでも奇跡で溢れていた。
 
そして始まる第二の儀式。明桜と彩希はヴァリシアを駆り、

新たな戦いへ身を投じる。


 変わり始めた関係も、どうしようもない現実も、その先にある運命も。繰り返す日々は幸福で、幸福とは今だった。

 運命の先、二人の心が交わる時、第九の巨人は仮面を棄てる。

 すべての《今》を愛するために。もう何一つ零さぬように。

――これは、あの夏の一片。

​ きっといつか忘れられる、ありふれた日々に、私たちがいた記録だ。

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©2025 Hirasaka Arata 忘星のヴァリシア第二章:群青

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